2009年01月26日

書籍化(2)

自費出版については以前にも情報を集めていたけど、今日も朝からいろいろ巡ってみた。

---まとめ---
1)個人出版、自費出版:費用は全額自費。責任も権利もすべて著者個人に。
2)共同出版、協力出版:費用は分担される。いろいろな形態がある。詐欺まがいの悪質商法も含まれる。
3)企画出版:費用は出版社負担。作品が売れると確信される必要がある。

・新風社関連
企画出版の賞に応募→落選→惜しい作品なので協力出版にしないかと誘われ→騙される、というのが新風社のパターンだった。2008年一月倒産。文芸社に譲渡されたらしい(詳細は調べていない)。文芸社の評判もいまいち。
新風社より前にも倒産した会社があり、それが発端だったとする意見もある。
ただ、騙されたと思っていない人、満足している人も多く、一概に悪いとは捉えない向きもある。

・個人出版は時間も金もかかる趣味と捉え、楽しむこと。でもなんでもいいわけではなく、作るものに責任を持つこと。
・契約内容をきちんと確認し、明確にし、納得してから契約すべし(当然だってーの)。
・素人だからと言い訳しないこと。知識がないなら得ること。自分で出来ることは自分ですること。人任せにしないこと。
・良いものを作る気概を持つこと。妥協しないこと。それは必要条件であり、第三者に読んでもらうための十分条件ではないことを理解すること。

うまくまとまってないけど、また書き直しつつ、自分の考えをまとめていきたいところであります。

以下、情報源。

◆NPO法人 日本自費出版ネットワーク
http://www.jsjapan.net/
「自費出版物の社会的評価の向上、自費出版物の記録保存と流通支援、自費出版に関する知識PRと良心的なアドバイスのできる体制の確立に努力」だそうだが、実際の活動についてはよく分からない。サイトも重くて使いにくいのであんまり見ていない。

◆お手軽出版ドットコム
http://www.otegarushuppan.com/
フォーム入力から見積もりが自動で出る(普通は折り返し担当から連絡を、というカタチ)。
参考例として以下、LLの場合。
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本体表紙:色上質紙 一色刷り
本文:クリームキンマリ 70kg 墨一色刷り
見返し:色上質紙 特厚口
その他:スピン(しおり紐)付き
カバー:コート紙135kg フルカラー  PP加工(光沢ありと光沢なしが選べます)
上記仕様での本の厚さ(背幅)は約35mm

流通タイプ:書店流通なし
書籍体裁:ハードカバー
本文のカラー:モノクロ
本の大きさ:A5
ページ数:600ページ
印刷部数:1000部
カバー・帯:カバー有
装丁デザイン:自分で作る
オプション:校正刷り3回
詳細料金
書籍本体 \1,478,500
カバー \81,000
オプション料金 \39,000
消費税 \79,925
合計 \1,678,425
お支払いが一括先払いの場合は上記料金から5,000円の割引になります。
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いいんだけど、以下のような書き方は信用ならないと思った。
----<小説の自費出版>から引用----
現在活躍している小説家たちも、もともと自費出版から始まった人が数多くいます。自費出版からメジャーな出版社で作家デビューされる方も少なくありません。
自費出版のお手軽出版ドットコムでは、いままでに数多くの小説出版のお手伝いをしておりますので、安心してお任せください。
----引用終わり----

◆自費出版ガイド
http://www.jihishuppan.com/
「お手軽出版」とおなじ会社(ブイツーソリューション)がやっている。明記していないんだけど、広告はお手軽出版のみ。「ごあいさつ」であいさつしている人の肩書がブイツーソリューションなのが間抜け。(笑)
記事は参考になるものもあった。

◆共同出版・自費出版の被害をなくす会
http://nakusukai.exblog.jp/
「松田まゆみ」という人がやっているブログ。おもに、新風社などの詐欺まがいの商法での被害について。2007年7月9日設立。出版社選びの注意点、ここに注意! Q&Aが役立つ。

◆JPS出版局
http://jps-pubnet.com/
出版社の雇われ社長をしてきた人がやっている。さすがに「本の価値や売るということ」に造詣が深い。ブログや自身の個人出版マニュアル本などの広告なども。一読したいものだ。

◆まぐまぐ自費出版
http://jihishuppan.mag2.com/
共同出版、協力出版はやらず、完全な自費出版。良い本にするには編集の力が必要不可欠だと思うので、恐らくここには頼まない。でも見積もりは依頼しちゃった。(笑) まぐまぐの人が読んだら怒るかと思うけど、比較検討は必要なことだし、悪いことではないよね? ということで一つ。(苦笑)

◆牧歌社
http://www.bokkasha.com/
社史を主にやっていたらしい。見積もりフォームから連絡、三日以内に担当者から連絡。自由欄で熱く語ってしまった。

◆朝日クリエ
http://www.asahi-create.jp/
文章がイラストな時点でちょっとげんなり。一般書 四六版 並製 カバー付き 帯つき 250ページ 1000部 1546000円なのでちょっと高い気がする。

◆K.C.Print
http://www.kcprint.jp/
データ入稿・版下入稿でA5判 上製 カバーは恐らくなし 384P 1000部 961000円。割と安価な感じ。小ぢんまりとした印象。説明不足という気がした(手書き原稿でも大丈夫とあるが、文字入力には費用がかかるはずなのでそういうのが明記されていない)。初心者向けとあるので、むしろ「騙されそう」という感じがしちゃった。

◆風詠社
http://fueisha.com/
大阪の会社。別にそれでもいいんだけど、東京にいっぱい会社あるので、まあここである必要はないか、くらいの感じ。見積もりフォームから連絡、三日以内に担当者から連絡ということだったが、見積もり依頼はしていない。

◆(株)講談社出版サービスセンター
http://www.kodanshashuppan-sc.co.jp/
講談社の自費出版部門。人材派遣もやっているようだ。サイトの作りは失礼ながらお粗末。
標準価格は上製、カバー2色(PP貼り)、A5判、300ページ、1000部で2572500円。装丁を頼めばもっと高くなる。普通より高いのはブランドネームがあるからか。逆にいえば安心感があるとも言える。

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今日、見積もりを出したのは「幻冬舎ルネッサンス」「まぐまぐ自費出版」「牧歌社」「講談社出版SC」の四つ。
このうち、幻冬舎ルネッサンスは31日に面談で、後はEメールで返送してもらう形。幻冬舎ルネッサンス以外には原稿も送っていない。
かといって幻冬舎ルネッサンスに決めたわけではなく、まずは比較検討。これに時間をかけなくては。ていうかまだ原稿の推敲もあるわけだし。


そうそう、タヌに感想をもらい、もしかしたら大幅な改稿も視野に入れてもう少し書き直す必要があると感じた。
自分でも「第八章の展開は早すぎる、丁寧に描写出来ていない」という気はしていたので、その辺を再考する。
大きな変更以外にも、中くらいの(?)修正できる個所があるので、それもやらねば。31日までに書けるといいけど……。

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追記:かんがえたこと


考えたことを少し追記。

自分の作品に愛着がある。それは当然。恐らく一生に一回のこと。
翻って、新刊は年に八万冊とか(私家版を含めるともっと多い)で、書店にある本は百万冊とか? もう全然分からないレベル。
俺の本の扱いなんて小さくて当然。知名度もないし、認められるなんて有り得ない。

新人賞に応募しろ、って話がある。
でもそれは選考委員の喜ぶものを書く、という
文壇デビューなんて考えてない。作家(人のニーズに応えて締切以内に書いて金を稼ぐ人)にはなれないし、なりたくもない。
小説、趣味だもん。
でも、だからって、誰にも読まれなくていいの! 好きで書いてるだけだから! ってのは違う。
やっぱり本って誰かに読まれるためのもの。文芸小説とエンターテイメントは違うって言われるけど、ある意味、すべてがエンターテイメント小説だと思うわけ。
ただそこに「ニーズがあるから書く」というだけじゃないものもある、というか……素人考えかなあ。

見積もりとか問い合わせとかって言うと「書店流通したいか、私家版にするか」って項目があるんだけど、どうなんだろう、俺のはと思う。褒めてくれる人はいるけど、自信はないし、逆にこれじゃ駄目だよと言ってくれる人のが信用できる。や、褒めてもらえる方が嬉しいのは当然だけど。(笑)

現状の作品では売れないのは当然だし、売ろうとも思っていない。
売るために良くしたいんでもない。
純粋に作品の質を高めたい。
つたって、方向性が定まっていなければ「質を高める」なんて一口に言えないわけで。
「何のために」「どういう方向で」「質を高めたい」のかをはっきりさせなくちゃな。
そのためにも第三者の意見は欲しいところだけど……。
posted by 神崎 at 17:31| Comment(21) | TrackBack(0) | テラサガ関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「『書店流通したいか、私家版にするか』って項目があるんだけど、どうなんだろう、俺のはと思う」「現状の作品では売れないのは当然だし、売ろうとも思っていない」

>売ろうと思っていないなら、どうか書店流通だけはやめてください。書店の人は本を売ってご飯を食べています。書店は著者さんの「売ろうと思っちゃいないけど誰かに見てほしい気持ちはある」という願望をかなえる慈善事業の場ではありません。

書店の人は、毎日取次から送られてくる本の多さにウンザリしています。できるだけお客様の応対をしたいのに、「送られてきたけど売場の都合で陳列できない本」の返本作業で大忙し。その上「売るつもりもないくせに書店流通に乗ってきた素人の本」をいちいち段ボールにつめて送り返さなくてはならないなんて、ものすごい無駄な時間の浪費です。

個人的には、同人誌印刷所に5万円ぐらい支払って本を作り、創作同人誌即売会に参加されるのが一番だと思いますよ。第三者の意見もその場でもらえます。
Posted by 第三者のアドバイス at 2009年01月26日 19:49
費用はこちらを参考に。とっても明朗会計。
http://printnovel.web.fc2.com/insatsu.html

「良い本にするには編集の力が必要不可欠だと思うので、恐らくここ(編集のないところ)には頼まない」と書いておられますが、プロの編集をつけるのは「編集をつけるに足る原稿を書けるようになってから」のほうがいいと思いますよ。

これについては下のURLが参考になるかも。
http://d.hatena.ne.jp/manpukuya/20060414/book
「編集者は、磨けば光る企画や原稿を商品に仕上げるプロである(ダメな企画や原稿をそのまま本にしてしまう編集者は「編集」者ではない)。だから、そのままではいまひとつな企画や原稿でも、本として世に出せる可能性はもちろんある。でもそれも限界があって、河原の石をどう磨いても輝きは鈍い」

編集者さんに磨いてもらうに足る原稿を書けたかどうか確かめるには、アマチュアの場である同人誌即売会で反応を見るのがいいと思いますよ。
Posted by 第三者のアドバイス at 2009年01月26日 20:06
企画出版として数冊の出版経験がありますが、読者数が限定される趣味の分野でペンネームを使って自費出版したことがあります(書店配本はしませんでしたが、一般書店からも注文できるように出版コードはつけました)。

自費出版の場合、企画出版でなされるような編集作業はまずありません。本格的な編集作業をおのぞみでしたら、印刷会社で安く印刷製本し、個人的にフリーの編集者と契約したほうがいいと思います。ただし原型をとどめないほどの改稿を要求されるかもしれません。

書店流通(書店「配本」ではありません)を望まれるのなら、出版コードの取得は個人でも可能です。なお、見積もりを出された四社中、費用面では牧歌舎が最も安いと思います。幻冬舎ルネサンスはかなりの高額になりますが、売れ筋の企画本と抱き合わせる形でそれなりの数を書店配本してくれるでしょう。書店配本はおすすめしませんが……
Posted by 自費出版したものです at 2009年01月27日 10:06
「小説、趣味だもん。でも、だからって、誰にも読まれなくていいの! 好きで書いてるだけだから! ってのは違う」「ニーズがあるから書くというだけじゃないものもあると思う」

だったらブログで公開するのが一番だと思いますよ。

趣味で書いた作品を100冊も200冊も製本して押入れに突っ込んどいたところで、誰も読まない。存在に気づくことすらない。かといって書店に並べたところで、ニーズがない以上売れることはない。数万冊の他の本にうずもれて、人目に触れることもない。

だとしたらブログで無料公開にしておくのが一番いいかと。あなたの作品に商品的ニーズがなくても、「タダなら読む」というニーズはあるかもしれないわけで。製本してもネットに引っかからないが、ブログ公開なら「タダなら読む」人のわずかなニーズに引っかかる可能性はある。ブログは無料公開なので、趣味の作品に値段付けて人から金を取るようなことをしないで済む。いいことずくめですな。
Posted by とおりすがり at 2009年01月27日 12:23
それぞれの方、コメントありがとうございます。記事を読んで思いを持ってもらい、第三者の意見をもらえたことに感謝します。

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> 第三者のアドバイス さん
印刷所・出版社・取次・書店のいずれも著者の願いをかなえる慈善事業をしているわけじゃないことは分かります。
昨夜までにまとめた考えでは書店流通はするつもりなしで落ち着いています。考えの変遷の中にいろいろな思いがあってああいう書き方をしたんですが、御幣を生む書き方だったかもしれません。
同人即売会についてのご意見もありがとうございました。五万だと私の作りたい形の本にならないので、思い通りの本を作れないようなら本にすること自体をやめると思いますが、ご意見は有難く受け取りました。

> プロの編集をつけるのは「編集をつけるに足る原稿を書けるようになってから」のほうが
そりゃそうですね。でもこれだと「あなたのは話にならない」と言われてる気がします。分かんないじゃないですかー。(笑)
偉そうな態度で「俺のは面白いんだよ」などとは書きたくないけど、卑下したくもない。
同人即売会などで他の人の評価をもらうのはそういう意味で役立ちますね。
コメントありがとうございました。

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> 自費出版したものです さん
具体的に役立つ情報をありがとうございます。
> 印刷会社で安く印刷製本し、個人的にフリーの編集者と契約したほうが
なるほど、そういう方法もありますね。確かに。考えてみます。
牧歌社と幻冬舎ルネッサンスについての情報も非常に役立ちます。経験者の方ならではですね。
> 書店配本はおすすめしませんが
私も今のところする気はない、というところに落ち着いています。
アドバイスありがとうございました。

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> とおりすがり さん
無料公開する意味についてはもう既に分かっています。
サイトでの公開は七年目ですから。
このコメントだけでは、うちのサイトをちらとも見ていないような気がします。(苦笑)
ちなみにブログの小説は読みにくいから読まないという意見を割と多く見ます。自分もブログのものは読みません。ケータイも同様です。特に自分のは長いので、向いていないと思っています。
でも第三者的意見をもらえて良かったとは思っています。ありがとうございました。
Posted by 神崎 at 2009年01月27日 14:38
「このコメントだけでは、うちのサイトをちらとも見ていないような気がします。(苦笑)」

そんなもんですよ。誰しも一介の素人の原稿をこまごま見たりはしない。ブログですらそうなのだから、印刷物なんてなおさらそうです。逆に言えば、それがあなたの実力を明確に物語っているでしょう(読みにくいブログ公開の小説でも人気を集めている人はいる)。

「ちなみにブログの小説は読みにくいから読まないという意見を割と多く見ます」
それをふまえても、紙媒体よりブログのほうが圧倒的に読みやすい。何しろ無料。24時間いつでも読める。紙媒体はどうか?取り寄せに時間がかかる、代金が発生する、配送料もかかる、品切れも起きる。お世辞にもユーザーフレンドリーとは言い難いと思いますよ。
Posted by とおりすがり at 2009年01月27日 15:45
「良い本にするには編集の力が必要不可欠」というけれど、「良い本にするには著者の力も必要不可欠」。

だから極論すると、「良い本を作りたいならあんたが書く必要ないじゃん、編集だけじゃなくゴーストライターも雇うべきじゃん」という話になってしまう。「ニーズがないんだからブログで無料公開したほうがいいじゃん、そのほうがわずかな読者のためじゃん、紙にして押し入れに突っ込んだところでだれも読めないよ」という話になってしまう。

でもきっとあなたは「紙にしたい」し「自分が書きたい」。

だとすれば趣味に徹したほうがいいと思いますよ。自分が書く。お友達と一緒に編集して楽しむ。版下作業なんかもやってみる。印刷所でたくさんの紙見本を見て、友達とこれがいいあれがいいと相談して選んで本を作り、紙の手ごたえを楽しむ。それでいいんじゃないですか。

http://www.kotono8.com/2006/12/07selfpublished.html

「自費出版なら本を作ることだけで満足し、読んでもらう欲求はあきらめるべきである。せいぜい、知人に配って読んでもらうだけで満足すべきだ。それ以上はほとんど期待してはならない」
Posted by とおりすがり at 2009年01月27日 15:50
「五万だと私の作りたい形の本にならないので、思い通りの本を作れないようなら本にすること自体をやめると思いますが」

管理人さんは一体どんな本が作りたいのかな。趣味で作ったにもかかわらず、プロのように見栄えのする、いわゆる“上げ底の効いた本”でしょうか。

http://www.interq.or.jp/www1/ipsenon/p/memo4.html

「せっかく作った本なのでできるだけ大勢に読んでもらいたい、という欲。紙やタイポに凝り、装幀に凝り、キラキラ帯や上げ底書評や縁故時評で包み、名のある出版社の函に恭々しく入れ、上げ底数千円、なんてのも出てくる。その欲に見合うだけの作品か?世の中、上げ底の本が多いけれど、詩はなかなか上げ底のききにくいもの」詩の世界に限ったことじゃないと思いますが。

もうすぐバレンタインですね。箱ばかり立派で中身がチロル一個、なんて贈り物は嬉しくないですね。小説も同じことだと思いますよ。誰しも、プロ級の装丁にはプロの中身を期待する。

逆に、たとえ少しばかりみすぼらしくても、手作りの箱に手作りのチョコが入っていたなら、もらった人はとても喜ぶでしょうね。

文章書きが分不相応の豪華な装丁にこだわりだしたら、それは自分の作品の自信のなさの裏返しであるように思います。
Posted by とおりすがり at 2009年01月27日 16:15
> とおりすがり さん
再びコメントありがとうございます。

> 紙媒体よりブログのほうが圧倒的に読みやすい。
書かれた内容は理解できていると思いますが、やっぱりどっちが読みやすいかっていう印象は人によると思います……。
本のが好きって人とブログのが好きって人と、統計取ったわけじゃないから何ともいいませんけど。

> でもきっとあなたは「紙にしたい」し「自分が書きたい」。
そうです。当たりー。
それなら読んでもらうのは諦めて、作ることで自己満足しとけ、という意見があるのは分かってます。それが間違っているとは思いません。

> 一体どんな本が作りたいのかな
見栄えがする本を作って、その見栄えで買わせたいとか読ませたいとかいうわけじゃないんです。
> 文章書きが分不相応の豪華な装丁にこだわりだしたら、それは自分の作品の自信のなさの裏返しであるように思います。
そりゃそうですよね。
そういう風に読める文章を書いたは私のミスですね。
どう説明するといいかな……えっと、つまり、純粋に自分がそういう本にしたいだけなんですよね。
ってこう書いてて、じゃあやっぱり自分のためだけに作ればいいんじゃん、って気がしてきました。(苦笑)
Posted by 神崎 at 2009年01月27日 16:54
「純粋に自分がそういう本にしたい」
>手作りチョコにピエール・マルコリーニやドゥバイヨル級のパッケージをつけたい。純粋にそうしたい。……本当に?

「じゃあやっぱり自分のためだけに作ればいいんじゃん」賛成です。外側がプロのパッケージだからピエールマルコリーニ級のチョコを期待して開けてみたら、中身は手作りチョコ。作る側は楽しくても、もらう側は正直言って“引きます”。

小説も同じこと。プロ級の装丁にアマチュアの原稿は正直言って引きます。手作りチョコには手作りラッピングが一番だと思いますよ。
Posted by とおりすがり at 2009年01月27日 17:57
うーん、どういえばいいんだろう~。
チョコの話は分かりやすいけど、ちょっと話が極端で、ゼロかイチかって感じに読めますね。
手作りのものを高級ブランドの包み紙で包みたいっていう感じじゃあないんです、けど……うーん。
自分でラッピングするにしても、スーパーのチラシで包むより綺麗な包装紙を買ってきたいかなっていう。そんな感じでしょーか。
Posted by 神崎 at 2009年01月27日 18:11
「スーパーのチラシで包むより綺麗な包装紙を買ってきたいかなっていう。そんな感じでしょーか」

>アマチュアの原稿にプロの編集者をつけ編集してもらい、5万円ペーパーバッグ以上のクオリティの装丁を準備する。十分過剰包装でしょう。しかも他人任せの。

同人誌即売会にはコンビニのコピー製本で頑張っている人もいれば昔なつかしガリ版刷りの方もいるし、真心こめた自家製和とじ製本の方もいる。どれも手作りならではの良さがあります。5万円のオフセット印刷製本なんて一昔前からは考えられないほど贅沢な部類です。

だが一番の問題は費用面じゃない。「プロ編集オプション」や「ソフトカバーのプロ級装丁パック」は「他人任せ」だということ。版下作業もやらない。面付もやらない。ノンブル打ちもやらない。表紙デザインもしない(当然クォークもインデザも勉強しない)。表紙イラストレーターの手配やギャランティー交渉もしない。編集も校正も校閲も、ある程度まで自分でやってあとはプロ任せ。過剰包装で手作りチョコの魅力が死ぬのと同じように、編集製本作業のプロ任せはアマチュア書籍の良さが死にます。

http://piro.sakura.ne.jp/latest/blosxom/topics/2005-11-03_business.htm

「同人誌というのは、原稿書きから編集、校正、装丁デザインその他、果ては営業販売、店舗作りや売り上げ管理まで、全部自分で責任持って自分の仕事だという意識を持ってやるもの」
「逆に言うと、原稿書きから先の作業にタッチしなければ、自分の書いた物があれよあれよという間に製品になる様子をただぼけーっと眺めるだけで済ませていれば、いつまでも作家先生気分でいられるのではないだろうか」

もとより自費出版会社のプロ編集サービスやプロ装丁パックは作家先生気分を味わいたい人向けのもの。「自分が好きで書いてるからいいの」で終わらせたくない人がそういうプランを望むのはどうかと…。
Posted by とおりすがり at 2009年01月28日 02:15
「スーパーのチラシで包むより綺麗な包装紙を買ってきたいかなっていう。そんな感じでしょーか」

>単純計算で考えても、
印刷所製本:5万円~
K談社その他編集オプション付製本:50万円~

「スーパーのチラシ」が5万円以上プランで「キレイな包装紙」が50万円以上プランですか。スーパーのチラシの10倍の値段の包装紙ってどんなゴージャスな包装紙ですか。

やはり、そのあたりを疑問に思わないのは「自信のなさの裏返し」または「自分の作品に対する過信」の表れではないかと。

ご本人は自分の作品が「50万円の包装紙」にふさわしいという過信があるのかもしれない。しかし読者は「アマチュアの作品に50万の包装紙? なんだかなあ」と思うことでしょう。

「たとえ5万円の包装紙でも、工夫して折ったり切ったり包んだり心をこめた包装のほうがアマチュア作品の魅力を引き立てると思うなあ」「むしろそういう努力こそが、ニーズがなくても出版する価値のあるアマチュア本ならではの魅力だと思うなあ」と感じる人が多いと思いますよ。
Posted by とおりすがり at 2009年01月28日 02:53
神崎さん

こんにちは
『Legend of The Last Dragon』 楽しく読ませて頂いています。

いよいよ終盤。
突然、クラインという男が現れた。
しかも能力が高い。
どんな展開が控えているのか楽しみです。

書籍化される計画があるという事で、これも楽しみですね。
『Legend of The Last Dragon』はきれいな日本語で情景描写も丁寧に書かれていますので、ファンタジー世界が目に浮かぶ秀作だと思います。
個人的には神崎さんの作品ならば企画出版にも十分耐えうるのではないかと思っています。

申し遅れました。
私は、ライターです。
主に航空会社の機内誌等でコラムを書いています。
出版は数冊した経験があります。

出版についてご興味がおありのようですので、私の考えを少しだけ説明させてください。
もし「そんな事は分かっている」と不愉快な気持ちになられてしまったらスルーして頂いて結構です。
私はライターという仕事で飯を食っていますが、決して華々しいものではありません。
私の目標は、「自分の書きたい事を書いた本を発刊すること」です。
このことは、簡単なようで、実はこれが出来る作家は少ない。
神崎さんはオンライン小説での活動が長いようですので分かるかと思いますが、少なくとも読者の読みたがるものを書かなければ読んではもらえないのです。
私はこの目標を達成するためには、以下のような5段階のレベルがあると考えています。

①ライターという職業にしがみついている状態。
本を読んだり、文章を書くのが好きで日本語の文章が上手に書けるというレベル。
オーダーがあれば、決められた期限に決められた文字数で依頼者の要望通りの文章が書ける人であれば誰でもできるレベルです。

②読者の心に響く文章が書けるレベル。
文章を書くのが上手なだけでは読者を獲得できません。
読者の求めている内容の文章が書けなければ読者の心にはとまりません。

③連載の仕事がとれるレベル。
読者からの反響があり、出版社に認められてようやく連載の仕事を取ることが出来ます。
安定的に読者の求める文章が書けなければ連載はとれません。

④知名度が上がるレベル。ライターとして有名になることです。
少なくとも連載の仕事をいくつかこなしていなければライターとしての知名度は上がりません。
この辺りまでくれば「私は作家です」と自信を持って言えるのではないでしょうか。

⑤自分の書きたい事(発信したい情報)を書いて、年間数冊程度は新刊を出せるようになるレベル。
作家として人気がないと「書きたい事を書いた本」は読んでもらえません。
「この作家の書いた作品ならどんなものでも読んでみたい」という読者が増えてきて初めて「書きたい事を書いた本」を発刊できるようになるのです。

因みに…… 逆に、人気さえあれば読者の獲得は簡単なので発刊はしやすいですね。
タレント本が多く発刊されているのはこういう理由からですね。

私は、現在③位のレベルでしょうか。ようやく連載がとれるようになりました。
それでも、5年ほど前は①レベルだったと思いますので進歩しています。
5年後には⑤になれるように努力中です。
お互い頑張りましょう!

『Legend of The Last Dragon』ならば、出版社に紹介したい位ですが……
利害の絡むことなので難しいのです。
ネットを通じて応援しています。

この掲示板で、「とおりすがり」氏とのやり取りを拝見しましたが、相手にしない事をお勧めします。
言っていることが、支離滅裂ですね。
神崎さんはそんな事一言も言っていないにもかかわらず……

>手作りチョコにピエール・マルコリーニやドゥバイヨル級のパッケージをつけたい。純粋にそうしたい。……本当に?

これでは話になりませんね。
言いがかりもいいところです。
しかも……

>そんなもんですよ。誰しも一介の素人の原稿をこまごま見たりはしない。ブログですらそうなのだから、印刷物なんてなおさらそうです。逆に言えば、それがあなたの実力を明確に物語っているでしょう。

神崎さんの作品を読んでもいないんですよね。
…というか、このやり取りを拝見していると、「とおりすがり」氏の思い込みによるであろう発言が多すぎです。
「とおりすがり」氏の日本語読解力も怪しいものではないでしょうか。
おそらくこの「とおりすがり」氏は、他の掲示板でも同様の事をやっている人間かと思います。
この辺で、相手にするのはやめにしてスルーしてはいかがでしょうか?

「とおりすがり」氏も、いい加減恥ずかしいマネはやめなさい!
Posted by ライター at 2009年01月28日 11:08
> とおりすがり さん
ご意見ありがとうございました。良く考えます。
常々、コメントに返答するのは礼儀であると思い、今まではレスつけなかったことがないのですが、今回に限ってやめることにしました。
その理由やこの対応についてどう思われても結構です。お返事はしませんのでご了承ください。

> ライター さん
初めまして。コメントありがとうございました。
拙作への感想もいただき、また褒めていただき、恐縮かつ感謝しております。
エンディングについてはまだ納得できていない部分があるので、また書き直そうとも思いつつ、これも一つの形だとしているところです。ライターさんをがっかりさせなければいいのですが……。
企画出版に耐えうる、あるいは紹介したいくらいなど、五年以上もプロをやっている方に言っていただけて、かなり舞い上がっています。落ち着け自分! と言い聞かせてます。はは。

とおりすがりさんとのやり取りは、正直言って「収拾つかないかも~」と思っていたので、介入していただけて助かりました。
コメントに対するレスは義務じゃないけど礼儀だなと思っていて、チェックミスで長期間が経過してしまっても、つけなかったことはないんですよ。
逃げたと思われても悔しいというか嫌だなと思っていたんですが、夫や友人に相談しても、ライターさんのコメントを読んでも、結論は「スルーが一番」で……。
とおりすがりさんの発言の内容や書き方がどうということより、レスを考えたりするのに費やす時間や労力が惜しいなと思ったので、今回に限りレスをやめることにしました。
もしかして「ひいらぎまこと」さんのブログの「通行中。」さんと同一人物かなーなんて……。もしそうなら、関わっていると今後さらに大変なことになりそうですよね。

プロでい続けること、読者ニーズに応えること、そして自分の書きたいものを書くこと、さらにそれを読んでもらえて反応をもらえること。
それは本当に本当にハードルの高いことですよね。自分には何の実績もないので何も言えませんが、努力はするべきだと思っています。
ライターさんの「五段階」説、分かりやすくてすごく納得しました。
……そうか。ちょっと極端ですが、つまり理由はどうあれ読んでもらえる者勝ちというか、そこに商品としての価値がある……ってことですかね。「価値」というのは、求められること、というか。著者一人に求められているか、何万人という人に求められているか、その数の差ってことなのかな……。
や、まとまらない私見をすみません。
私も、ライターさんの著作を読んでみたくなりました。興味が出ましたので♪

長々と書いてしまいました。すみません。
私の気持ちをおもんぱかって下さって、応援の優しいコメントをいただき、感謝感激です。
批判コメントももちろん感謝なんですけど、応援されりゃ嬉しいのは当然で……本当に嬉しかったです。
幻冬舎ルネッサンス、牧歌社、また(今後)別の出版社で編集の方のご意見を聞いていこうと思います。
売るに値する作品になるかどうか、なるべく多くの意見を聞いた方が良いですもんね。
そしてまた、自作品がもっと良いものになるよう努力しようと思います。
ありがとうございました。
Posted by 神崎 at 2009年01月28日 14:38
管理人さんは昔から温め続けてきた夢を
叶えたいと思っている。
ただそれだけですよね^^

画面の文字だけじゃなくて、
キチンと本にしてみたい。
心をこめて小説書いてきたんだから、
それくらいの憧れを持つのは当然だと思います。
…というか私も本になったところを見てみたいです(笑)

どんな形の本にするか、管理人さんは
(自分で手作りすることも含めて)
色々な選択肢を考えてきてましたよ~
この記事はそんな考えをツラツラと書き連ねていたなかの
一つに過ぎないんですよね。

それにしても、しっかりコメントしてる管理人さんの誠意に感服しました(笑)
Posted by LLのファンより at 2009年01月28日 15:11
> LLのファン さん
暖かいコメントありがとうございます。すごく嬉しくて、一瞬、体がぞくっとしましたよ。(笑)
やはりモニターで読むより活字で、書籍で読むのがいいと思うんですよね。実際、プリントアウトして読んだら全然印象が違いました。A4の紙で150枚以上あるわけですけど、結構すらすらっと読めるなって。モニターと比べてですけどね。

> 本になったところを見てみたい
光栄です! 一人でも二人でもそういう方がいてくださると本当に嬉しいですし、気持ちが盛り上がりますvv
値段アンケートでもお金を払っても読みたいという投票をしてくださる方がいて、本当に有難く思っているんです。

書籍化するにあたって、ホントに何も知識がなかったので、とにかく色々調べなきゃって感じで。
知らないことはまだまだ多いので、いろんな情報を集めて、いろんな人に話を聞いて、まだまだ悩もうと思ってます。や、絶対本にはしますけど。(笑)
そういう中で考えをまとめるためにブログを使っているので、一つの記事にあまり突っ込まれても~ってのは確かにあります。(苦笑)
でもま、今はこれで解決したので良しとします。
> 誠意に感服しました
いやそんな……照れます~。礼儀を守らない人相手でも、私は自分なりの礼儀を守りたかったってだけの話です。お恥ずかしい。

コメントありがとうございました。
すごく励まされましたvvv
Posted by 神崎 at 2009年01月28日 15:26
はじめまして。コメントの中で紹介されていた先のエントリ(共同出版の詐欺まがいのビジネスの話についての感想)を書いた者です。
少し思う所がありましたので、こちらにコメントさせていただきます。

エントリ内では否定的な書き方をしておりますが、私は、

■在庫を抱えて、金銭的にも赤字になる可能性がある。最悪の場合、全く売れず、数十万の費用がお金がそのまま段ボール箱の物理的スペースに変わっただけになってしまうかもしれない。
■でも、物理的な本の仕上がりは非常に良くなる。手作りではできないレベルの品を作ることができる。

というトレードオフを本人が充分に理解していて全て納得ずくなのであれば、共同出版やプロに依頼しての出版は誰に咎められるものでもないと思っています。


私自身は現在、完全な趣味でマンガ同人誌を細々と制作している立場にいますが、装丁はカバー無しのオフセット印刷で、多くても400部(この時は、最初に200部作って、在庫がなくなったので200部再版しました)という規模です。
もっと部数を増やしたり(1000部など)、装丁を良くしたり、といったことも予算的には不可能ではないのですが、敢えて今の規模を保つようにしています。

それは、「最悪の場合、全く売れず、数十万の費用がお金がそのまま段ボール箱の物理的スペースに変わっただけになってしまうかもしれない」という事を強く恐れているためです。
実際、今のコンスタントな活動ペースに入る前に一度だけそのような事態に陥った事があり(といっても、赤字額は数万円ほどですが……)、それ以来、在庫を抱えることには非常に慎重になっております。

仮に、作った分全てが不良在庫になって、作り手としてのプライドをズタズタにされて半泣きになりながら古紙回収で引き取って貰う事になったとして、我慢できるラインはどこか……と考えた時に、自分の場合は最大で数万円という感覚でした。
そしてそこから逆算する形で、その枠内に収まる規模で今のペースでの活動を始めました。


何より大事なのは、最悪の事態(詐欺被害や火災などの事故を除いて、単純に「売れなかった」「評価してもらえなかった」という意味で)に陥った時に、そこから自分が立ち直れるか?ということではないかと、私は思っています。
読みが外れて大失敗して精神的に大ダメージを受けて、二度とこの活動に手を出す気になれなくなってしまう。自分の創作活動のためには、プラスになるどころか、マイナスにしかならなかった。……という事こそが、自分自身のためにもファンの方のためにも、一番避けなくてはならない事だと思います。

どのような方向でのご決断であっても、その結果が神崎さんにとってプラスとなることを祈っております。
それでは、失礼します。
Posted by Piro at 2009年01月29日 04:05
> piro さん
突撃コメントありがとうございました*

どういうものをプラス、あるいはマイナスと捉え、自分がそれでいいかどうか本当に納得していないと、思ってもいないところでショックを受けたりする、という理解です。
現状の自分の考えを(自分のために)書いておきたいと思いますが、コメント返しの場で書くより、今後うちのブログにエントリしていく方が良いと思っています(他の方にも動向が分かるし)。

他の人に迷惑をかけないように気を使いつつ、最大限自分のプラスになるように活動しようと思います。
頑張ります。アドバイスありがとうございました。
Posted by 神崎 at 2009年01月29日 13:12
すみません。自費出版について調べていたら、こちらのコメントに流れ着きました。なんだか、自費出版作家は商業出版とは違うんだから分をわきまえろ的なコメントがすんごい多いですけど、でも、プロとアマの差なんてみんなわかるんでしょうか。

私は正直、講談社や新潮や角川から出ている、いわゆるプロ作家の本が、本当に面白いとは思っていません。踏みつけてやりたくなるほど知識の浅い、くだらない作品も多い。

かといって、コミケや文学フリマに出展している作品の中に、私をとりこにしてしまうほどの面白い著者さんがいたりするのです。

主さんも一度、コミケやコミティアなどを覗いてみてください。プロよりも上手くて堂々としていて、楽しそうな人たちがたくさんいます。

本来、世間の価値観とか、既成概念を打ち崩すのが文芸の役割であるはず。

でも、肝心の本を売る側、作る側、書き手側のほうが


プロ=権威を付与された特別な存在


という固定観念、差別意識にがんじがらめになって、何一つ新しいものを産みだせていません。

そして、そういう意識が書き手の閉塞感を生み、出版社の本が面白くなくなり、さらに書き手が減っていくという悪循環です。

自費も他費も関係ないです。チャレンジすることが素晴らしいのです。根強い偏見に負けないで、堂々とやりたいようにやればいいと思います。
Posted by ぽてとちっぷす at 2013年01月16日 15:25
> ぽてとちっぷすさん
コメントありがとうございました。
久々にこの記事を読み返し、コメントも全部目を通して、ちょっと疲れたところです。(笑)

正直に言うと、私も商業出版の本に首をかしげ、私ならこうするのに、だとか、偉そうにも色々考えたりしてきたものです。
ようやく字を習うようになった年のころから絵本に赤ペンを入れ、私ならこう書きたいというものを思い続け、三十歳を過ぎて形にしました(未完成ですし、とても未熟ですが)。

コミティアは行ったことありませんが、コミケは何度か行きました。漫画も小説も好きで、一次小説も二次小説も、友人たちと読みあさったり作ったりしたものです。なつかしー。
だからこそ、商業出版には興味がないんです。書店に並べたいとも思わない。
でも、もし、必要とされるなら、読みたい人がいるなら……と、思わなくもない。そういう感じでしょうか。

この記事についているコメントは、前半ほとんどが「とおりすがり」という方のコメントで、批判的なものが多いです。
おかしいなと思う箇所もありましたが、うなずくところもありました。

今は生活が忙しく、まったく小説を書いたり読んだりできていないのですが、いつか本という形にしたいなあという夢はまだ持っています。
チャレンジをやめるつもりはありません。
久しぶりに応援(ととって良いでしょうか)をいただけて、本当に嬉しかったです。
この記事を読んで下さった方はわりといますが、コメントをつけるまではしないのが普通ですよね。私も読み流してばかりです。(苦笑)
そんな中で、こんな古い記事にコメントをくださって……。
ぽてとちっぷすさんの時間を、手間を、これにかけてくれたというその事が、私は嬉しいです。

また、きっと、書きます。そして、どんな形でも、自分が納得できる作品を仕上げられればと思います。
ありがとうございました。
本当にありがとうございました。
Posted by 神崎 at 2013年01月20日 17:49
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